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安らかに。

いつもHPを楽しくご覧いただいている皆さまに
今日は悲しいお知らせをせねばなりません。
今朝方、ドラの娘・フォーンの女の子が虹の橋へ旅立っていきました。
産まれて7日目からなんとなく元気がないようで
獣医さんの指導の下、酸素室で過ごしお薬とミルクをカテーテルで
入れて体の負担を減らし、1週間フォーンちゃんと乳母の闘病が続きました。
週末には回復の兆しがあったり、フォーンちゃんを迎えたいとおっしゃる方が
犬舎見学にこられたりで、がんばって乗り切って
「あの時はびっくりしたけど元気になってよかったね」って
言える日がきっと来ると信じていました。
昨夜の授乳ではいつもより良い状態で授乳ができたので
まだ開いていない目に
「明日はママにお目々の開いたお顔をみせてね、約束だよ」と
快方に向かい、成長していく姿を想像して言いました。
今朝方、お薬とミルクを持っていくと酸素室に入っているのに
顔色が悪く、様子がおかしいので抱き上げると
右目がパッチリと開いていました。
まだ見えていないけど、その目は「ママ、約束守ったよ」と
言っているようでした。
その直後、体の力が抜け、そのまま深い深い眠りにつきました。
「まだあかんよ!!戻っておいでよ」と半狂乱で酸素をかがせたり
マッサージしたりする私の後ろで普段は「ンゴ〜ンゴ〜」としか言わない
ドラが「ヒャ〜〜〜〜ン」と大きな声で泣きました。
「もういいよ、眠らせてあげて」って言われた気がしました。
「ごめん、ドラ。ほんまにごめん」と子犬を差し出すと
ペロペロと愛しそうに舐めていました。
小さな命を失ってしまった今、7日間を振り返り、私が手を尽くすことで
この子はいらぬ苦しみを味わったのではないか・・と考えたり
いや、しなければ「あの時しておけば・・」と思っただろうと考えたり
いろんな思いが交錯しています。
ブリーダーは新しい命の誕生の喜びもたくさん知る分、
亡くす命の尊さ、悲しみもたくさん経験します。
頭では分かっているけれど心が追いついてこない状態です。
でも今居る子たち、これから産まれてくる命のためにもがんばらねばと思います。
今日はこんな悲しい報告をしてしまい、申し訳ないです。
フォーンの女の子にたくさんお問い合わせをいただいていたので
きちんとご報告せねばと思いました。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
明日からはまた楽しんでいただけるブログをお伝えしたいと思います。
今日だけは・・・
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「フォーンちゃん、おつかれさま。またいつか逢おうね」


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